治療した歯周病の原因が
また育つのはなぜ?【五反田】
何回か通って歯石を取ってもらい、腫れも出血も引いた。そこで一区切りついた気持ちになるのは自然なことです。ところが半年、一年と経ったころ、また同じような症状が顔を出す。この繰り返しを経験すると、歯周病の原因は結局なくならないのだろうか、と思えてきます。
結論から言えば、治療で目指しているのは細菌をいなくすることではなく、量とバランスを落ち着いたところに保つことです。ですから、手入れの手が緩めば戻る方向に動きます。この記事では、落ち着いたあと何がどの順番で戻るのかを四つの段階でたどります。歯周病そのものの説明は歯周病のページにありますので、そちらも参考にしてください。五反田で治療を終えた方、間が空いてしまった方に向けた内容です。
「治った」あとに残っているもの|
ゼロではなく、量とバランスの話
歯ぐきの治療が一段落したとき、口の中から細菌がいなくなったわけではありません。もともと口の中には多種多様な細菌が住んでおり、そのすべてを追い出すことは想定されていません。処置で行っているのは、住みつく足場を減らし、割合を落ち着いた側へ寄せることです。
足場が減れば増えにくくなる、という関係
硬く固まった付着物は、細菌にとって足がかりになります。表面が粗いぶん新しい細菌が留まりやすく、いったん取り除かれるとその条件が失われます。処置のあと歯ぐきが引き締まるのは、刺激の元が減ったからです。
逆に言えば、足場が再びできれば同じことが起きます。歯の表面は毎日使われる場所ですから、まっさらな状態がそのまま続くわけではありません。落ち着いた状態は、到達点というより「保たれている状態」だと考えるほうが実態に近いと思います。
深い場所が残っていると、条件が変わる
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、歯周治療について「まず検査を行って歯周病の進行度を調べます。次に歯みがき指導や歯石除去により歯垢の除去を行います。」と流れを示したうえで、「歯周基本治療を行っても深い歯周ポケットが残っていると、歯ブラシが届かず再発の危険があります」と述べています。さらに「治療が終わったあとも定期的にメインテナンスを受けることが重要です。」という注意も添えられています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周治療の流れ」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-005.html )。
ここが、同じように手入れをしていても人によって差が出るところです。浅い状態まで戻せた方と、深い場所がいくらか残った方とでは、毎日の手入れが受け持てる範囲が違います。残った場所があるかどうかは、治療の終わりに行う検査で分かります。
症状が消えたことと、条件が変わったことは別
腫れが引き、出血もなくなると、体感としてはすっかり良くなったように思えます。ただ、体感で分かるのは炎症の強さの部分であって、溝の深さや届きにくさといった条件までは映しません。条件が残っていれば、同じ手入れを続けていても少しずつ戻る方向に傾きます。
この「体感と条件のずれ」が、間隔が空く理由になりがちです。困っていないから予約を先送りにする。その気持ちはよく分かりますが、困っていない時期こそ条件を確かめておく価値があります。困っていない状態がどれくらい保たれているかは、測ってみないと分からないからです。
原因が戻ってくる道すじ|
四つの時期に分けて見る
戻り方は、ある日突然ではなく段階を踏みます。それぞれの時期に口の中で起きていることと、そのとき打てる手を並べてみます。
炎症が引いた直後
歯ぐきが引き締まり、溝の入り口がいちばん扱いやすくなっている時期です。締まったぶん歯と歯のあいだにすき間を感じたり、しみたりすることもあります。
このとき打てる手は、道具と当て方をこの状態に合わせ直すことです。腫れていたころの当て方のままだと、締まった歯ぐきには合わないことがあります。
数か月が経つころ
手入れが行き届いている場所とそうでない場所の差が、少しずつ開き始めます。全体が均一に戻るのではなく、届きにくい数か所から先に変化が出るのが特徴です。
ここで打てる手は、差がついた場所を特定することです。どこが弱点かが分かれば、手入れの時間配分を変えるだけで足りることもあります。
静かに戻り始める時期
差がついた場所で付着物が硬くなり、細菌の足場が復活します。この段階では痛みも腫れもないことが多く、体感としては何も起きていません。
打てる手は、感覚に頼らず一度測ってもらうことです。数字にすれば、前回と比べて動いた場所が見えます。ここで気づければ短い処置で済むことが多くあります。
出血や腫れで気づくとき
体感として分かるのは、たいていこの段階です。疲れがたまった時期や体調を崩したあとに、表に出てくることもあります。
ここで打てる手は、まず全体を測り直すことです。前回と同じ内容を繰り返すのではなく、どこがどう変わったかを見てから組み立て直します。
四つの段階を見て分かるのは、気づける時期がいちばん後ろに来ているということです。手を打てる余地は前のほうに多くあるのに、自覚は最後にやってくる。ここに間隔を決めて通う意味があります。
戻り方には人によって幅がある
同じ処置を受けても、戻るまでの時間は一様ではありません。溝の深さがどこまで浅くなったか、届きにくい場所がいくつ残っているか、被せ物や詰め物のふちがどれだけあるか——こうした条件の組み合わせで変わります。ですから「何か月もつか」という問いには、一律の答えがありません。
その代わり、自分の場合の目安は回を重ねるうちに見えてきます。前回から今回までにどれだけ動いたかが分かれば、次の間隔を決める材料になります。
体調の波が、戻る速さに重なることがある
働き方によっては、繁忙期に睡眠が削られたり、食事の時間が不規則になったりします。そうした時期に歯ぐきの調子が落ちる、と感じる方は少なくありません。体の状態が変わると、同じ細菌の量でも歯ぐき側の反応の出方が変わることがあるためです。
これは「気のせい」で片づけなくてよい部分です。前回の記録と照らして、どの時期に何が起きたかを言葉にしておくと、次に同じ波が来たときの備え方が決まります。あらかじめ忙しくなる時期が分かっているなら、その手前に一度確認を入れておく、という組み方もできます。五反田で働きながら通われている方には、この前倒しの発想が続けやすいようです。
治した歯のふちは、少し事情が違う
詰め物や被せ物と歯の境目は、もともと手入れが難しい場所です。歯ぐきの側から見ても、材料の側から見ても、条件が変わる境目にあたります。この部分の話は虫歯の側からも説明していますので、あわせてご覧ください。
落ち着いている時期に何をするか
落ち着いている期間に医院で何をしているのかは、予防のページのほうで別途まとめてあります。落とせるものと落とせないものの線引きを知っておくと、来院の目的がはっきりします。
五反田で間隔が空いてしまったときは|
再開のときに伝えたいこと
仕事の状況によっては、決めた間隔で通うのが難しい時期もあります。空いてしまったこと自体は、責められるようなことではありません。大事なのは、空いた前提で組み直すことです。
再開の日に伝えていただけると助かること
- 前に治療を受けたのがおおよそいつごろだったか(正確でなくて構いません)
- そのとき言われて覚えていること。深い場所があると聞いた、などの一言でも手がかりになります
- この期間に気づいた変化。出血した場所、噛みにくくなった歯、口の中の感じの違い
- 今の生活のリズム。出張や繁忙の波があるかどうか
品川区や五反田駅の周辺でお勤めの方は、勤務時間の都合で夕方以降しか動けないということもあるかと思います。来られる時間帯が決まっているなら、それに合わせて内容を分ければ進められます。
当院でお手伝いできること
- 昼の休診時間を設けず、年中無休で夜20時30分まで受け付けています。勤務の前後にもお使いいただけます
- 久しぶりのご来院では、まず全体を測り直し、前回からの変化を分けてお伝えします
- 個室の診療室で、どこが戻っているのかを画面にお出ししながらご説明します
- 歯科用CTとマイクロスコープを用意し、外から確認しにくい場所も画像で共有します
- オンラインとLINEからのご予約に対応しています。短い枠でのご相談も承ります
よくある質問
しばらく通えていませんでした。今から再開しても意味はありますか?
別の歯科医院で治療を受けていました。記録がなくても大丈夫でしょうか?
出血が止まって落ち着いたのに、通い続ける必要はありますか?
一度深くなった場所は、また同じところから戻るのですか?
歯石を取ったあとにしみるのは、戻ってきた合図でしょうか?
まとめ|歯周病の原因は
なくなるのではなく、保たれている
治療で落ち着いたあとも、歯周病の原因となる細菌は口の中にいます。処置で減らしているのは足場と量であって、条件が残っていれば時間とともに戻る方向へ動きます。戻り方は四つの段階を踏み、自覚が出るのはいちばん最後です。
だからこそ、困っていない時期に測っておくことに意味があります。五反田で通院が途切れてしまった方も、まずは今の状態を確かめるところから再開していただければと思います。
経過を見ていくうえで知っておきたいこと
注意点
- 四つの段階は理解のための整理であり、実際の変化の順序や速さには個人差があります
- 定期的な確認は変化を早く見つける助けになりますが、再びの進行を止められるとお約束できるものではありません
- 処置のあと一時的にしみる、出血する、歯ぐきが下がって見えるといったことが起こる場合があります
- 深い場所が残っている場合、通常の処置だけでは届かず、別の対応をご提案することがあります
- 失われた支えの組織は、基本的な処置では元の高さには戻りません
- 現在の状態の評価と今後の方針は、検査結果をもとに歯科医師が判断します
おおよその費用
久しぶりのご来院では、再診料または初診料に、その日に行った分が積み上がる形になります。歯ぐきの測定、必要に応じたレントゲン撮影、硬くなった付着物の除去、道具の使い方のご案内は、いずれも健康保険でまかなえるのが一般的です。窓口でのお支払いは、それぞれに定められた点数の合計へ負担割合を掛けて算出されます。実額の一覧は当サイトには載せておりません。
ご精算にはクレジットカードもお使いいただけ、現金の場合と手続きの時間は変わりません。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の趣旨に従って、治療後の経過について調べている方が、通院の意味と費用の考え方を理解したうえで再開を検討できるよう記しています。
※経過の現れ方には個人差があります。※窓口でのお支払い額は保険の負担割合によって変わります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。経過の現れ方には個人差があります。変化に気づいたときは、早めに歯科医院へお越しいただくようおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。