歯周病の初期症状は?自覚しにくい理由と気づき方【五反田】

「痛くないから、歯ぐきは大丈夫だと思っていました」。五反田で診療していると、検査で歯周病が見つかった方の多くがこう話されます。虫歯なら「しみる」「痛む」というはっきりした合図がありますが、歯周病の初期症状は、痛みの形をとらないことがほとんどです。歯みがきのときに血がにじむ、朝起きたときに口の中がねばつく――どれも「気にしなければ流せる」程度の変化として現れます。

この記事では、まず歯周病がなぜ痛みなく進むのかを体の仕組みから説明し、次に見逃しやすいサインを一つずつ取り上げて「なぜそれが起きるのか」「消えたら安心なのか」を整理します。最後に、五反田で仕事の合間に歯ぐきの状態を確かめる方法をまとめました。忙しくて自分の口の中を気にする余裕がない方にこそ、知っておいていただきたい内容です。

歯周病はなぜ「痛くない」
まま進むのか

歯ぐきが下がり歯石が付いた歯並びの口腔内写真|アトレ五反田シティデンタルクリニック

歯ぐきの炎症は「静かに」起きる

歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまった細菌が歯ぐきに炎症を起こすことから始まります。炎症というと赤く腫れて痛むイメージがありますが、歯ぐきの炎症は多くの場合、じわじわとした慢性のもので、鋭い痛みを伴いません。神経が刺激されるような急な変化ではなく、細菌と体の防御反応がゆっくり続く状態なので、本人が「痛い」と感じる場面がほとんどないのです。厚生労働省のe-ヘルスネットも、歯周病は初期の段階では自覚症状が出にくいことが特徴だと説明しています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周疾患の自覚症状とセルフチェック」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-003.html )。

「症状が出たり引いたりする」のが歯周病らしさ

歯周病の症状にはもう一つ、やっかいな特徴があります。それは、出たり引いたりを繰り返すことです。疲れているときや寝不足のときに歯ぐきが腫れ、体調が戻ると引く。この繰り返しの中で「腫れが引いた=治った」と受け取ってしまいがちですが、日本歯周病学会は、歯周ポケットの中にいる細菌が原因の炎症は、腫れが引いても歯周病そのものは治っておらず、その間に歯を支える骨が徐々に溶けていくと説明しています(参照:日本歯周病学会「歯周病Q&A「歯周病の症状」」 https://www.perio.jp/qa/symptom/ )。症状が消えたことと、病気が止まったことは、別の話だと覚えておいてください。

「見えない場所」で進むから鏡でも分からない

もう一つの理由は場所です。歯周病が進むのは、歯ぐきの縁より奥、歯と歯ぐきの間の溝の中です。鏡で見えるのは歯ぐきの表面だけで、溝の中がどうなっているかは外から分かりません。歯ぐきの色が少し赤いくらいでは、多くの方は異変とは思いません。だからこそ、歯科医院で溝の深さを測る検査に意味があります。歯周病の全体像や進行の段階については歯周病のページにまとめています。

見逃しやすいサインと、
消えても安心できない理由

歯周組織の断面が分かる歯の模型|アトレ五反田シティデンタルクリニック

サインは「痛み」以外の形でやってくる

歯周病の初期症状として知っておきたいのは、次のような変化です。どれも単独では「たまたま」と思えるものばかりですが、背景には歯ぐきの炎症があることが少なくありません。それぞれ、なぜ起きるのかを添えて説明します。

気づきやすい変化 起きている可能性のあること 流されやすい理由
歯みがきで血がにじむ 起きていること:炎症で歯ぐきの血管がもろくなり、軽い刺激でも出血する 流されやすい理由:「強く磨いたから」と考えやすい。出ない日もある
朝、口の中がねばつく 起きていること:睡眠中は唾液が減って細菌が増えやすい。歯周病があると細菌の量が多く、ねばつきや口臭として現れる 流されやすい理由:誰にでも多少はある感覚なので、程度の差に気づきにくい
歯ぐきがむずがゆい・浮いた感じ 起きていること:歯ぐきの内側で炎症が起き、歯を支える組織に軽い変化が出ている 流されやすい理由:数日で消えるため、疲れのせいだと思いやすい
歯と歯の間に物が挟まりやすくなった 起きていること:歯ぐきが少し下がり、以前は詰まっていたすき間が空いてきた 流されやすい理由:年齢のせいだと考え、爪楊枝で済ませてしまう
歯ぐきの色が変わった 起きていること:健康な歯ぐきの薄いピンクから、赤みや紫がかった色に変わる 流されやすい理由:毎日見ているため変化に慣れてしまい、比べる基準がない

「出血しないから大丈夫」とは限らない

出血は分かりやすいサインですが、出血がないから歯周病ではない、とも言い切れません。日本歯周病学会は、喫煙などの影響で歯ぐきの血流が変わると、炎症があっても出血しにくくなる場合があると説明しています。タバコを吸う方は、歯ぐきの色や腫れが目立ちにくく、サインが隠れやすいのです。「血が出ない」ことを安心材料にせず、他の変化と合わせて見ることが大切です。

「消えた症状」こそ、記録しておく価値がある

腫れや違和感は数日で引くことが多いため、受診する頃には何も感じなくなっていて、「何もないのに来てしまった」と申し訳なさそうにされる方がいます。ですが、いつ・どの歯の周りが・どんなふうに変化したかは、検査でどこを重点的に見るべきかを判断する貴重な情報です。スマートフォンのメモに一行残しておくだけで十分です。症状が消えたあとでも、遠慮なくその話をしてください。

五反田で仕事の合間に
歯ぐきを確認するには

PERIODONTAL DISEASEと記されたカルテ用のボード|アトレ五反田シティデンタルクリニック

自分でできる「気づき」の習慣

歯周病のサインは小さいので、意識して見ないと通り過ぎてしまいます。特別な道具は要りません。日々の動作に「見る」「比べる」を少し足すだけで、変化に気づきやすくなります。

  • 歯みがきのあと、吐き出した水に色が付いていないかを一瞬だけ確認する
  • 週に一度、明るい場所で唇をめくり、歯ぐきの色と形を前歯・奥歯の順に見る
  • 朝のねばつきや口臭が「いつもより強い日」が続いていないかを意識する
  • フロスや歯間ブラシを通したときに、血が付く場所・においがする場所を覚えておく
  • 腫れや違和感があった日付と場所を、スマートフォンにメモしておく

これらはあくまで「気づくため」の習慣で、歯周病かどうかを決めるものではありません。当てはまる変化があった場合も、なかった場合も、最終的な判断は歯科医院の検査に任せてください。

「様子を見る」のはどのくらいまで?

出血や違和感に気づいたとき、まず丁寧に磨いて様子を見るのは自然な対応です。ただ、目安として1〜2週間たっても同じ場所から血が出る、腫れを何度も繰り返す、口臭を人から指摘された、という場合は、それ以上待たずに検査を受けることをおすすめします。歯周病はゆっくり進む病気なので急ぐ必要はありませんが、「そのうち」が数年になるのが一番の遠回りです。

「症状がない日」に受けるのがちょうどいい

歯周病の検査は、腫れているときより落ち着いているときのほうが、普段の状態を正確に把握できます。ですから「今は何ともないから行かなくていい」ではなく、「何ともない今だから受けておく」という考え方が向いています。五反田で働く方の場合、出勤前や昼休み、退勤後のいずれかに30分ほど確保できれば、歯ぐきの検査とその日の説明までは受けられます。

当院でできること

アトレ五反田の館内、五反田駅直結の場所で診療している当院(アトレ五反田シティデンタルクリニック)では、「症状はないけれど一度確かめたい」というご来院を歓迎しています。

  • 年中無休、平日も土日祝も夜20時30分まで。昼の休診がないため、昼休みに歯ぐきの検査だけを受けることもできます
  • 完全個室で、歯周ポケットの深さと出血のあった場所を図にしてお見せし、「今の段階」を言葉と数字の両方でお伝えします
  • 見えない場所の変化は、歯科用CTやマイクロスコープで拡大・画像化して確認します
  • メモに残していただいた「消えた症状」の記録も、検査でどこを重点的に見るかの参考にしています
  • オンライン予約・LINE予約に対応。出張や繁忙期に合わせた日程変更もスマートフォンから行えます

五反田で歯周病の初期症状が気になったら、症状が消える前でも消えたあとでも、一度検査でご確認ください。歯ぐきを守るための日頃の通い方は予防歯科のページでご案内しています。

よくある質問

歯みがきで血が出るのは歯周病の初期症状ですか?
その可能性があります。歯ぐきに炎症があると、軽い刺激でも出血しやすくなります。強く磨きすぎた場合にも出血することはありますが、繰り返し同じ場所から出る、フロスに血が付くといった場合は、一度歯ぐきの検査を受けておくと安心です。
痛みがまったくないのに歯周病ということはありますか?
あります。歯周病の炎症は多くの場合ゆっくり進む慢性のもので、鋭い痛みを伴わないのが特徴です。痛みが出るのは、かなり進んでから、あるいは急に腫れたときが中心です。痛みの有無だけで判断せず、検査で確認することをおすすめします。
腫れが引いたのですが、受診したほうがいいですか?
はい。腫れが引くのは体の反応が落ち着いただけで、原因の細菌や歯石が溝の中に残っていることが多いためです。腫れた場所と時期を覚えておいていただければ、検査のときにその部分を重点的に確認できます。
口臭は歯周病と関係がありますか?
関係することがあります。歯周ポケットの中の細菌がにおいの原因物質をつくるため、歯周病が進むほど口臭を感じやすくなる傾向があります。ただし口臭の原因は他にもあるので、歯ぐきの状態とあわせて診てもらうのが確実です。
タバコを吸っていますが、歯ぐきから血は出ません。問題ないでしょうか?
喫煙の影響で歯ぐきの血流が変わり、炎症があっても出血しにくくなる場合があるとされています。出血がないことを安心材料にせず、歯ぐきの色や腫れ、ねばつきなど他の変化とあわせて、検査で確認していただくのがよいと思います。

まとめ|歯周病の初期症状は「痛み」ではない。小さな変化と、消えたあとに注目を

歯周病の初期症状は、歯みがき時の出血、朝のねばつき、歯ぐきのむずがゆさ、物が挟まりやすくなった、歯ぐきの色の変化といった、痛みとは違う形で現れます。炎症がゆっくり進むこと、症状が出たり引いたりすること、見えない溝の中で進むことが、自覚しにくい理由です。

「症状が消えた」と「病気が止まった」は別のことで、出血がないからといって安心とも限りません。日々の中で「見る」「比べる」「メモする」習慣を持ち、五反田で仕事の合間に一度、症状のない日に歯ぐきの検査を受けておきましょう。今の段階を数字で確かめておくことが、歯を守る最初の一歩になります。

治療・経過観察に伴う注意点

注意点

  • 本記事で挙げた変化は歯周病以外の原因でも起こることがあり、症状だけで診断することはできません
  • 歯ぐきの色や出血の見え方には個人差があり、喫煙や服用中のお薬の影響を受けることがあります
  • 検査で歯周ポケットを測る際、炎症のある部分では軽い痛みや出血を伴うことがあります
  • 症状が落ち着いていても、検査の結果によっては歯石除去などの治療をご提案することがあります
  • 急な腫れや強い痛みがある場合は、記事の内容にかかわらず早めにご連絡ください

おおよその費用

歯ぐきの検査(歯周ポケットの測定・出血の確認・必要に応じたレントゲン)と、その結果に応じた歯石除去や磨き方の指導は、健康保険で受けられるのが一般的です。窓口負担は、初診料または再診料に当日の検査・処置の内容を加え、負担割合を掛けた金額になります。検査だけで終わる回と、歯石除去まで行う回では金額が異なります。

お支払いには現金と各種クレジットカードをご利用いただけます。

記載理由

医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)にもとづき、歯周病の症状が気になって受診を検討される方が、検査の内容・費用・注意点を把握したうえで判断できるように記載しています。

※注意点の現れ方には個人差があります。

歯周病の関連記事

村上 翔
監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長
私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。記事で紹介した変化があっても、歯周病かどうかは検査を受けなければ分かりません。気になる症状がある場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。

患者様の満足度調査を
実施しております。

少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。

※日本⻭科医療評価機構とは
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。
Menu
電話をかける WEB予約 LINE予約