予防歯科で落とせる汚れとは?
クリーニングの内容【五反田】
歯科医院で汚れを落としてもらったのに、思っていたほど白くならなかった。あるいは、丁寧に磨いているつもりなのに歯石が付いていると言われた。品川区・五反田の当院でも、こうした食い違いのご相談をよくいただきます。原因の多くは、口の中に付いているものが一種類ではないことにあります。
この記事では、予防歯科のクリーニングで扱う「汚れ」を性質ごとに分け、自分で落とせるもの、医院でないと落とせないもの、そもそも落とす対象ではないものを整理します。内容の見当がつくと、受ける前の期待と受けたあとの実感がずれにくくなります。
口の中に付くものは一種類ではない|
性質が違えば落とし方も変わる
「歯の汚れ」とひとくくりにされるものの中には、水で流れるものから、器具でなければ動かないものまで幅があります。落とす手段が分かれるのは、この性質の差によるものです。
やわらかいうちは自分で、固まってからは医院で
食後に付くものは、はじめのうちはやわらかく、歯ブラシの毛先が当たれば動きます。ところが時間が経つと性質が変わり、道具を変えなければ取れなくなります。e-ヘルスネットの用語解説では、この変化について、プラークが「石灰化(唾液に含まれるカルシウムとリン酸によって石のように硬くなること)」して歯石になると説明されており、時間の経過とともに硬くなるためブラッシングでは除去が難しくなるとされています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「スケーリング」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/teeth/yh-030.html )。
つまり、同じものでも「いつの時点か」で担当が変わります。毎日のケアは固まる前に動かす作業、医院での処置は固まってしまったものを外す作業、と考えると分かりやすくなります。
届かない場所は、力を強くしても届かない
もうひとつの壁が場所です。日本歯周病学会の一般向けQ&Aでは、歯周病は「歯と歯の間から進行することが多い」ものの、歯ブラシではその部分を完全に磨くことはできないとされ、デンタルフロスや歯間ブラシを併せて使うことが必要だと説明されています(参照:日本歯周病学会「歯周病の予防」 https://www.perio.jp/qa/prevention/ )。
届かない場所に対しては、力を入れても時間をかけても結果は変わりません。むしろ強くこすることで別の負担がかかります。ここは道具を替えるか、医院で対応する範囲になります。
「落とすもの」と「もともとの色」は別
表面に付いた着色は落とせますが、歯そのものの色は汚れではないため、クリーニングでは変わりません。ここを混同していると、施術後に物足りなさが残ります。色そのものを変える方法は別の枠組みになりますので、ご希望がある場合は分けてご相談ください。
種類別に見る、
落とせるものと落とせないもの
ここからは、口の中で見かけるものを5つに分けて、それぞれの正体と扱いを見ていきます。
食べかす
食事のあとに残る食品そのものです。うがいや歯みがきで動くことが多く、時間をおかずに対処すれば自分で片づけられます。ただし、詰め物のふちや歯と歯の間に入り込むと、うがいだけでは出てこないこともあります。繊維質のものが歯の間に挟まったまま気づかず過ごしてしまうと、その周りで別の付着が進む土台にもなります。
プラーク(歯垢)
細菌とその産物が集まった、白っぽくねばりのあるかたまりです。食べかすとは別のもので、水では流れません。毛先が当たれば落とせますが、当たっていない場所には残り続けます。染め出しの検査で色を付けると、自分の癖が分かりやすくなります。
バイオフィルム
プラークが歯の表面に膜のように広がって居座った状態です。膜になると内側が守られ、うがい薬のような液体では奥まで届きにくくなります。ここは器具と回転するチップを使って機械的に外す領域で、医院での処置が中心になります。台所の排水口のぬめりを思い浮かべていただくと近いかもしれません。水を流すだけでは取れず、こすって初めて動くという点が似ています。
歯石
先ほどのとおり、唾液の成分を取り込んで硬くなったものです。表面がざらついているため、その上に新しい付着物が乗りやすくなります。同じe-ヘルスネットの解説では、手用の器具のほか「超音波を発生させる機械(超音波スケーラー)」を使い、両者を併用するのが一般的だと述べられています。付きやすい場所として「下あごの前歯の裏と上奥歯の頬側」が挙げられており、鏡では見えにくい位置にあたります。
ステイン(着色)
コーヒー、紅茶、赤ワイン、たばこなどが表面に色として残ったものです。ざらつきがなくても色だけが目立つことがあり、その場合は落とす道具の選び方が変わります。歯の内側の色ではないため、落とせば元の色に戻ります。付きやすさには個人差があり、同じ量を飲んでいても目立ち方は人によって違います。表面の細かな傷や、歯の乾きやすさが関係していると考えられています。
| 付いているもの | 正体 | 自分で落とせるか | 医院での扱い |
|---|---|---|---|
| 食べかす | 正体:食品そのもの | 自分で落とせるか:おおむね落とせる | 医院での扱い:入り込んだ部分の確認と除去 |
| プラーク | 正体:細菌とその産物のかたまり | 自分で落とせるか:毛先が当たる範囲なら落とせる | 医院での扱い:残る場所の特定と道具の提案 |
| バイオフィルム | 正体:歯面に広がった膜状の集合体 | 自分で落とせるか:うがいだけでは難しい | 医院での扱い:専用の器具で機械的に外す |
| 歯石 | 正体:石灰化して硬くなった付着物 | 自分で落とせるか:落とせない | 医院での扱い:手用および超音波の器具で除去 |
| ステイン | 正体:飲食物や喫煙による表面の色 | 自分で落とせるか:薄いものは減らせる | 医院での扱い:粒子や器具を選んで落とす |
| 歯そのものの色 | 正体:汚れではなく歯の性質 | 自分で落とせるか:対象外 | 医院での扱い:別の枠組みでのご相談 |
五反田で受けるなら|
落ちる範囲を前提にした通い方
落ちるものと落ちないものが分かっていると、受ける前に伝えることも、受けたあとに続けることも決めやすくなります。五反田で働きながら通う方に向けて、実際的なところをまとめます。
先に伝えておくと話が早いこと
気になっているのが「ざらつき」なのか「色」なのか「においが気になること」なのかで、選ぶ道具が変わります。会食や人前で話す予定が近いといった事情も、順番を考える材料になります。ひとことで構いませんので、椅子に座った時点でお伝えいただけると、その日の組み立てが決まりやすくなります。
一度で終わらないこともある
付着している量が多い場合、1回ですべてを外そうとすると歯ぐきの負担が大きくなります。範囲を分けて数回に分けたほうが、結果として楽に進むことも少なくありません。時間の都合があるときは、その旨をお伝えいただければ優先順位をつけてご提案します。
間隔が空くと、内訳が入れ替わる
数か月おきに来ていただいている方の場合、落とす対象はやわらかい付着物と薄い着色が中心になり、短い時間で終わります。ところが1年、2年と空くと、その間に固まったものが増え、外す手間も時間も変わってきます。同じ「クリーニング」という言葉でも、間隔によって中身がまるで違うものになるわけです。
忙しい時期が続いて足が遠のいてしまった方も、そこで諦める必要はありません。久しぶりであることをお伝えいただければ、その前提で時間の取り方をご提案します。まずは全体の状態を把握してから、どこから手をつけるかを決めていきます。
家での道具は「足す」より「当てる場所を決める」
落とせない場所があると分かると、道具を買い足したくなるものです。ただ、種類を増やしても当てる場所が定まっていなければ、結果はあまり変わりません。染め出しで残りやすい場所が見えたら、そこに一つだけ道具を割り当てるほうが続きます。全体を完璧にしようとせず、弱いところを一か所決める。この考え方のほうが、忙しい方には現実的です。
当院でご用意していること
- 昼の休診時間を設けず、夜20時30分まで年中無休で診療しています。勤務の前後や休憩時間にもお使いいただけます
- その日にどこまで落とすか、続きが必要かを先にお伝えしてから始めます
- 個室の診療室で、どこに何が付いているのかを画面でお見せしながらご説明します
- 歯科用CTとマイクロスコープを備え、歯と歯の間や詰め物のふちの状態まで確認できます
- オンラインとLINEでのご予約に対応し、短めの枠でのご相談も承っています
よくある質問
クリーニングを受ければ口臭は減りますか?
歯石は放っておくと、そのまま増え続けるのですか?
処置のあと、歯と歯の間が広くなった気がします。
タバコのヤニは落とせますか?
出張が多く、間隔が空いてしまいます。
まとめ|予防歯科で落とせる汚れは、種類によって担当が分かれる
予防歯科で扱うものには、自分で落とせるもの、固まってしまい医院でなければ外せないもの、そして落とす対象ではないものが混ざっています。クリーニングの内容が人によって違って見えるのは、口の中の内訳が人によって違うからです。
ご自分の口に何がどれだけ付いているのかは、見ただけでは分かりません。五反田で受けられる際は、気になっているのがざらつきなのか色なのかを最初にお伝えください。落ちる範囲がはっきりすると、その日の満足度も、次までの過ごし方も変わってきます。
クリーニングを受けるうえでの注意点
注意点
- 付着物を取り除いたあと、歯ぐきが下がっている部分ではしみる感覚が出ることがあります。多くは日を追って落ち着きます
- 表面の色を落とす処置は、歯そのものの色を変えるものではありません
- 付着量が多い場合は歯ぐきへの負担を考え、複数回に分けてご提案することがあります
- 処置後も付着はふたたび始まります。間隔をあけすぎると元の状態に近づきます
- 歯や詰め物の状態によっては、使用する器具や粒子を変更する場合があります
- どの方法で行うかは、診察と検査の結果をもとに歯科医師が判断します
おおよその費用
付着物を落とす処置は、歯ぐきの検査と組み合わせて行う場合、保険の範囲で受けられることがほとんどです。窓口の金額は、その日の内容に応じた点数の合計に負担割合を乗じて算出されます。これに対し、予防と見た目を目的に受けていただくPMTCは自費で15,000円(税抜)。歯ぐきの色を明るくするガムピーリングも自費で15,000円(税抜)です。どの方法で落とすかによって扱いが分かれるため、椅子に座った段階でご説明します。
診療後のご精算はカードでも現金でも同じ窓口で完了し、時間はほとんど変わりません。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の考え方に即して、クリーニングで落とせる範囲と落とせない範囲、費用の区分を受ける前に理解していただけるよう記載しています。
※付着の程度と処置後の感じ方には個人差があります。※表示は税抜の金額です。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。口の中に付着しているものの内訳は人によって異なります。気になる場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。