体への負担が少ないインプラントの種類は?
選べる条件【五反田】
インプラントを考え始めたとき、多くの方が最初に気にされるのは手術のことです。仕事をどのくらい休めばよいのか、腫れた顔で会議に出ることにならないか。調べているうちに「短いインプラント」「切らない手術」「その日のうちに歯が入る」といった言葉に出会い、自分にも使えるのか気になっている方もいらっしゃるでしょう。
こうした体への負担が少ないインプラントの種類や方法には、たしかに手術の範囲や通院の回数を抑えられる場合があります。ただし、どれも「選べる条件」がそろったときの選択肢で、引き換えになる点もあります。この記事では、四つの工夫ごとに、その中身と条件、引き換えになることを整理します。インプラントの種類を手術の進め方・メーカー・人工の歯の素材といった軸で見渡したい方は、インプラントの種類を解説した記事を先にご覧ください。治療全体の流れはインプラントのページにまとめています。五反田でお仕事と両立しながら治療を検討している方のお役に立てればと思います。
負担を抑えるインプラントの工夫|
短い・細い・開かない・すぐ入る
手術の負担を減らすための工夫は、大きく四つに分けて考えると整理しやすくなります。本体の長さを抑えるもの、太さを抑えるもの、歯ぐきを開く範囲を抑えるもの、そして歯が入るまでの時間を縮めるものです。それぞれ、何を減らそうとしているのかが違います。
工夫1|短い本体(ショートインプラント)
骨の中に入る本体の長さを、一般的なものより短くしたタイプです。上の奥歯のように、骨の高さが限られている場所で検討されることがあります。骨の高さが足りないとき、本来であれば骨を補う処置を先に行うことがありますが、短い本体を使うことで、その処置を小さくしたり避けたりできる場合があります。
工夫2|細い本体(ナロー・ミニインプラント)
本体の直径を細くしたタイプです。前歯の一部のように歯と歯のすき間が狭い場所や、骨の幅が薄い場所で使われることがあります。とくに細いものはミニインプラントと呼ばれ、入れ歯を安定させるための小さな支えとして使われることもあります。細いぶん、骨に開ける穴も小さくて済みます。
工夫3|歯ぐきを大きく開かない方法
通常のインプラント手術では、歯ぐきを切って開き、骨を目で見ながら本体を埋めます。これに対して、歯ぐきを大きく開かずに、小さな穴から本体を入れる方法があります。事前にCTで骨の形を詳しく調べ、コンピューター上で位置を決めて作った誘導用の型(サージカルガイド)を使って行うのが一般的です。
工夫4|本体を埋めた当日に仮の歯を入れる方法
本体を埋めたあと、骨とのなじみを待つあいだは歯がない状態で過ごすのが基本的な流れです。これに対して、本体がしっかり固定できた場合に限り、手術の当日や直後に仮の歯を取り付ける方法があります。見た目の空白期間を短くしたい場合に検討されます。手術の進め方の違いそのものについては、先に紹介した種類の記事で扱っています。
負担を抑える工夫と
それぞれに引き換えになること
四つの工夫は、どれも「何かを減らす」代わりに「何かを条件にする」関係にあります。減らせるものだけを見て選ぶと、あとから思わぬところで調整が必要になることがあります。下の表は、それぞれの工夫で抑えられる可能性があること、引き換えになること、選べるかどうかを左右する条件を並べたものです。
| 工夫 | 抑えられる可能性があること | 引き換えになること | 選べるかを左右する条件 |
|---|---|---|---|
| 短い本体 | 抑えられること:骨を補う処置の規模や、それに伴う期間 | 引き換え:骨と接する面積が小さくなる | 条件:骨の質、噛む力の強さ、人工の歯の高さとの釣り合い |
| 細い本体 | 抑えられること:骨を削る量、骨の幅を広げる処置 | 引き換え:強い力への耐え方に限りがある | 条件:場所(前歯か奥歯か)、支える歯の数、歯ぎしりの有無 |
| 歯ぐきを開かない | 抑えられること:術後の腫れや痛み | 引き換え:骨を直接見ずに進めるため、事前の計画の精度が前提になる | 条件:十分な骨の幅、歯ぐきの厚み、CTとガイドによる計画 |
| 当日に仮の歯 | 抑えられること:歯がない期間、見た目の空白 | 引き換え:骨とのなじみを待つ間の本体に力がかかる | 条件:埋めた直後の固定の強さ、噛み合わせ、食事の制限を守れるか |
「開かない方法」の利点と前提を、指針はどう書いているか
日本歯科医学会が歯科医療者向けにまとめた治療指針では、歯ぐきを開かずに本体を入れる方法について、「粘膜骨膜弁の剥離を行わないので、腫脹疼痛が軽減されるという利点があるものの、「直視直達」という外科の原則から外れるため、骨穿孔や、血管・神経損傷などの偶発症を引き起こす可能性がある」と記されています(参照:日本歯科医学会編「歯科インプラント治療指針」 https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-01.pdf )。
専門家向けの文書のため言葉は難しいのですが、要するに「腫れや痛みは抑えやすいが、目で見ないぶん、事前の検査と計画がより大事になる」ということです。負担の少なさは、手術当日の工夫だけでなく、その前の準備の丁寧さに支えられています。
一つだけで考えず、組み合わせで考える
実際の治療では、四つの工夫のどれか一つを選ぶというより、口の中の条件に合わせて組み合わせを考えます。たとえば、骨の幅は十分あるが高さが少し足りない場所では、短い本体と歯ぐきを開かない方法の組み合わせが検討されるかもしれません。逆に、どの工夫も使わず、骨を補う処置をきちんと行ってから通常の本体を入れたほうが、長い目で見て安定すると判断される場合もあります。
とくに注意したいのは噛む力の強さです。歯ぎしりや食いしばりがある方では、短い本体や細い本体にかかる負担が大きくなりやすいため、慎重な判断が必要になります。噛み合わせが崩れる原因については、別の記事で詳しく説明しています。
また、細い本体を使って入れ歯を安定させる方法は、入れ歯をお使いの方にとって一つの選択肢になりえます。入れ歯そのものの種類の選び方は、入れ歯の記事にまとめています。
手術のあとの数日間も「負担」の一部
負担の大きさは、手術の方法だけで決まるわけではありません。手術の翌日から数日間をどう過ごすかでも、腫れや痛みの感じ方は変わってきます。たとえば、長い時間の入浴や激しい運動、飲酒は、血のめぐりがよくなりすぎて腫れを強めることがあるため、しばらく控えていただくようお伝えしています。喫煙も、傷の治りに影響することが知られています。
お仕事の面では、手術の日を週末の前に置く、翌日は人と会う予定の少ない日にする、といった段取りだけでも、気持ちの負担はずいぶん軽くなります。負担を抑える工夫を選べなかった場合でも、日程の組み方で補える部分は少なくありません。手術の方法と過ごし方の両方を、あわせて計画に入れておくのがおすすめです。
五反田で仕事の予定と
選べる条件をすり合わせるには
負担の少ない方法を選べるかどうかは、検査をしてみないと分かりません。ただ、検査の前にご自分の予定や優先したいことを整理しておくと、条件がそろった場合・そろわなかった場合のどちらでも、話を早く進められます。
相談の前に整理しておくと役立つこと
- 手術の翌日から人と会う予定があるか。休みを取れる日がいつか
- 歯がない期間の見た目を、どの程度気にされるか(前歯か奥歯かでも変わります)
- 通院の回数を減らすことと、治療期間を短くすることのどちらを優先したいか
- 歯ぎしりや食いしばりを指摘されたことがあるか
- 出張や繁忙期など、通院が難しくなる時期の見込み
品川区や五反田駅の周辺にお勤めの方からは、「手術の日だけはまとまって休めるが、細かい通院が増えるのは困る」というお声をよくうかがいます。こうした事情は、方法の選び方にも関わってきますので、遠慮なくお話しください。
当院でお手伝いできること
- 年中無休で、平日も夜20時30分まで診療しています。昼休みや勤務後の相談にも対応します
- 歯科用CTで骨の高さと幅を立体的に確かめ、どの工夫が使えそうかを画像でお示しします
- CTの情報をもとにしたガイドシステムを使い、埋める位置を事前に計画します
- 個室の診療室で、ご予定を伺いながら通院回数の見通しを一緒に立てます
- オンラインとLINEでご予約いただけます。まずは検査の枠だけのお取りも承ります
よくある質問
短いインプラントは、普通の長さのものより長持ちしないのですか?
歯ぐきを切らない方法なら、腫れはまったく出ませんか?
当日に仮の歯が入れば、すぐに普通に噛めますか?
細いインプラントで入れ歯を留めることはできますか?
負担の少ない方法を希望すれば、その方法で治療してもらえますか?
まとめ|体への負担が少ないインプラントの種類は
条件がそろったときの選択肢
体への負担が少ないインプラントの種類や方法には、短い本体、細い本体、歯ぐきを大きく開かない方法、当日に仮の歯を入れる方法があります。いずれも手術の範囲や歯のない期間を抑えられる可能性がある一方で、骨の量や噛む力などの条件がそろっていることが前提になり、引き換えになる点もあります。
選べるかどうかは、CTなどの検査をしてから分かります。五反田でお仕事の予定と両立できる進め方を探している方は、ご予定の事情も含めてご相談ください。
負担を抑える方法を検討するうえでの副作用とリスク
注意点
- 短い本体や細い本体は、噛む力の強さや場所によっては適さない場合があります
- 歯ぐきを開かない方法でも、術後に腫れや痛み、内出血が出ることがあります
- 骨を直接見ずに進める方法では、事前の計画と実際の骨の状態が異なる場合に、手術中に進め方を切り替えることがあります
- 当日に仮の歯を入れた場合、食事の制限を守れないと、本体と骨のなじみに影響することがあります
- 神経や血管の位置、全身の持病によっては、治療そのものを見送る判断になることがあります
- インプラントは健康保険の対象外の自由診療です
おおよその費用
当院の料金表では、負担を抑える工夫ごとに別の料金を設けてはいません。本数ごとのインプラント手術が1本150,000円、本体にあたるフィクスチャーが50,000円、人工の歯のクラウンが150,000円で、進め方に応じて2次手術(50,000円)や仮の歯のプロビジョナル(50,000円)、骨を補う処置が加わります(税抜)。工夫の組み合わせによっては、骨を補う処置の行が小さくなったり、なくなったりすることがあります。
お会計の際は、現金とクレジットカードのいずれでも承ります。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の趣旨に即し、手術の負担が気になっている方が、それぞれの方法の条件と引き換えになる点を理解したうえで相談できるよう記しています。
※手術後の経過や使える方法には個人差があります。※料金は税抜の表示です。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。負担を抑える方法を使えるかどうかは、CTなどの検査を行ったうえで判断されます。手術について不安がある場合は、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。