歯科のアンチエイジングとは?
口元の老化と歯科でできること【五反田】
「アンチエイジング」と聞くと、多くの方はまず肌や体のことを思い浮かべると思います。ところが最近は、歯科医院のホームページや診療案内にも「エイジングケア」「アンチエイジング」という言葉が並ぶようになりました。五反田で働く方からも、「歯医者でアンチエイジングって、具体的に何をするのですか」というご質問をいただくことが増えています。
この記事では、歯科のアンチエイジングとは何を指す言葉なのかを、口の中で年齢とともに起きる変化から順に説明します。歯科が関われること、逆に歯科の範囲ではないことも表で整理しますので、ご自身の気になる変化がどこに相談すべきものかを判断する材料にしていただければと思います。
歯科でいう
アンチエイジングとは
歯科でいうアンチエイジングは、ひとことで言えば「口の中で年齢とともに起きる変化を早めに知り、進み方をゆるやかにして、噛む・話す・笑うといった働きと口元の印象をできるだけ長く保つ考え方」です。若返りをうたう言葉ではなく、変化を止めることでもありません。変化を前提に、どこまで守れるかを考える医療の姿勢だと捉えてください。
口の中で起きる「機能」の変化
年齢を重ねると、口の中では目に見えにくい変化がいくつも同時に進みます。唾液の量が減って口が乾きやすくなる、歯ぐきが少しずつ下がる、噛む力や舌の動きが弱くなる、飲み込むときにむせやすくなる、といった変化です。どれも最初はごく小さく、本人には「歳のせいかな」程度にしか感じられません。
この「ささいな衰え」に早く目を向けようという考え方が、近年よく耳にするオーラルフレイルです。日本歯科医師会のリーフレットでは、オーラルフレイルを「口に関する“ささいな衰え”が軽視されないように、口の機能低下、食べる機能の障害、さらには、心身の機能低下までつながる“負の連鎖”に警鐘を鳴らした概念」と説明しています(参照:公益社団法人 日本歯科医師会「オーラルフレイル」リーフレット https://www.jda.or.jp/pdf/oral_frail_leaflet_web.pdf )。歯科のアンチエイジングは、この機能面の衰えを扱う部分を土台にしています。
口元に現れる「見た目」の変化
もう一つの側面が見た目です。歯の色がくすむ、歯ぐきが下がって歯が長く見える、歯がすり減って前歯の先が平らになる、歯を失った場所の頬が少しこける。こうした変化は、鏡を見たときの印象を左右します。機能の変化と見た目の変化は別々に起きるのではなく、たとえば歯ぐきの退縮は「見た目」でもあり「歯を支える組織の変化」でもあるように、多くの場合はつながっています。
ですから歯科のアンチエイジングでは、見た目だけを整えて終わりにするのではなく、その変化の裏側にある口の中の状態を先に確かめる、という順番を大切にしています。五反田の当院でも、口元の印象を気にして来院された方に、まず歯ぐきや噛み合わせの検査からご提案することが少なくありません。
「歯を残す」ことが土台になる理由
機能と見た目、どちらの面から見ても土台になるのが、自分の歯をできるだけ多く残すことです。厚生労働省の令和6年歯科疾患実態調査では、80歳で20本以上の歯を保つ「8020」の達成者が61.5%と推計されており、前回調査の51.6%から増えています(参照:厚生労働省「令和6年歯科疾患実態調査 結果の概要」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-17b_r06.pdf )。歯が残っていれば噛む力も口元の形も保ちやすく、逆に歯を失うとその両方が同時に変わります。歯科のアンチエイジングが予防歯科や歯周病治療と切り離せないのは、このためです。
歯科ができること・
歯科の範囲ではないこと
「歯科のアンチエイジング」という言葉の範囲は広く、医院によって指しているものが違うこともあります。ここでは、口の中で起きる変化ごとに、歯科医院が関われることと、歯科の範囲を超えるものを整理します。ご自身の悩みがどこに当てはまるかを見るための表としてお使いください。
| 口の変化 | 歯科が関われること | 歯科の範囲外・他科と連携 |
|---|---|---|
| 口の変化:歯ぐきが下がる・腫れる | 歯科が関われること:歯周病の検査と治療、歯石の除去、磨き方の見直し | 範囲外:糖尿病など全身の病気の治療そのもの(内科と情報を共有) |
| 口の変化:口が乾く | 歯科が関われること:唾液の量の確認、乾燥で増える虫歯・口内炎への対応、保湿の指導 | 範囲外:原因となっている薬の変更や全身疾患の診断(主治医と相談) |
| 口の変化:噛みにくい・むせる | 歯科が関われること:噛む力・舌の力の検査、口の機能訓練、合っていない被せ物や入れ歯の調整 | 範囲外:神経の病気など飲み込みの障害の原因診断(耳鼻咽喉科・内科へ) |
| 口の変化:歯の色・形が変わった | 歯科が関われること:クリーニング、ホワイトニング、セラミックによる修復、噛み合わせの調整 | 範囲外:皮膚のシミやたるみそのものの治療(美容皮膚科など) |
| 口の変化:歯を失った | 歯科が関われること:入れ歯・ブリッジ・インプラントで噛む機能と口元の支えを補う | 範囲外:失った歯そのものを元に戻すこと |
表を見ると分かるように、歯科が関われる範囲は「口の中と、そこから続く機能」です。口元の印象を整える治療も歯科の仕事ですが、皮膚そのものへの処置は本来の守備範囲ではありません。当院を含む翔翼会グループでは、歯科の観点から行う全身系のメニューとして水素吸入療法やビタミンの点滴も用意していますが、これらは歯科治療の代わりになるものではなく、内容と費用はエイジングケアの親ページにまとめています。
年齢によって歯科で受ける治療は変わっていく
歯科医院で受ける治療の中身は、年齢とともに移り変わります。厚生労働省のe-ヘルスネットは、14歳以下ではむし歯と歯髄炎の治療が60%を超えるのに対し、45〜74歳では歯肉炎・歯周炎が約3分の1を占め、75歳以上では義歯などの補綴治療が40%以上になると紹介しています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯の治療の流れ」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-004.html )。
つまり、働き盛りの世代で中心になるのは歯ぐきを守る治療で、その後に歯を失った場所を補う治療が増えていきます。歯科のアンチエイジングは、この流れを少しでも後ろにずらす取り組みだと言い換えることもできます。40代で歯ぐきを守れれば、70代で補う治療が減る、という関係です。予防歯科に通う頻度や1回の流れについては、当院の予防歯科のページで詳しく説明しています。
「症状がない」うちに知っておく価値
口の中の変化には、痛みのような分かりやすい合図がほとんどありません。歯ぐきの炎症は出血くらいしか自覚できず、唾液の減少や噛む力の低下はさらに気づきにくい変化です。たとえば「朝起きたときに口の中がねばつく」「硬いおせんべいを無意識に避けるようになった」といった小さな変化は、本人にとっては習慣の一部になってしまい、変化として認識されにくいものです。
だからこそ、歯科のアンチエイジングでは検査で現在地を知ることから始めます。歯ぐきの検査、レントゲン、必要に応じて噛む力や唾液の量の測定を行い、記録として残しておく。数年後に同じ検査をすれば、変化の速さが分かります。歯周病がなぜ自覚しにくいのかについては、歯周病のページもあわせてご覧ください。
五反田で自分の口の
「今」を知るには
会議や商談で人と向き合う時間が長い方ほど、口元の印象や口の乾きを気にされています。一方で、忙しさから歯科医院に足が向かず、「気になってはいるけれど数年そのまま」という方も五反田では珍しくありません。当院では、アンチエイジングという言葉を入口に、まずは現在の口の状態を一緒に確認するところから始めています。
五反田での通い方と院内のご案内
- アトレ五反田1の5階が当院で、五反田駅の改札からそのまま上がれます。昼の休診はなく、休みの日も設けずに夜20時30分まで診療しているため、昼休みや退社後の受診に向いています
- 初回はお悩みをうかがったうえで、歯ぐきの検査とレントゲン撮影を基本に、必要に応じて噛む力や唾液の量の確認を行います。検査結果は記録に残し、次回以降の比較に使います
- 見た目のご相談では、歯の色・形・歯ぐきのラインのどれが印象に関わっているかを一緒に見たうえで、クリーニングから修復まで段階的な選択肢をご説明します
- 診療室は個室です。口元の悩みは人前で話しにくいものですので、周囲を気にせずお話しいただけます
- 各種保険を取り扱っています。検査や歯ぐきの治療は保険診療、ホワイトニングや全身系メニューは自費診療で、お支払いはカード決済も現金も選べます
よくある質問
歯科のアンチエイジングは、何歳くらいから相談するものですか?
見た目の悩みだけでも、歯科でアンチエイジングの相談はできますか?
オーラルフレイルと歯科のアンチエイジングは同じ意味ですか?
特に困っている症状はないのですが、受診する意味はありますか?
五反田で仕事の合間に相談する場合、どのくらい時間がかかりますか?
まとめ|歯科のアンチエイジングは「変化を知り、守る」こと
歯科のアンチエイジングとは、口の中で年齢とともに起きる変化を早めに知り、進み方をゆるやかにして、噛む・話す・笑う働きと口元の印象を長く保つ考え方です。若返りを約束するものではなく、歯を残すこと、歯ぐきを守ること、口の機能を保つことを土台に、見た目の悩みにも応えていく医療の姿勢だと言えます。
歯科が関われるのは口の中と、そこから続く機能まで。皮膚そのものや全身の病気は他科と連携する領域です。五反田で口元の変化が気になり始めたら、症状の有無にかかわらず、まずは検査で現在の状態を知るところから歯科のアンチエイジングを始めてみてください。
自由診療の副作用とリスク
副作用とリスク
- 水素吸入療法やビタミンの点滴・注射は自由診療で、効果の感じ方には個人差があります。注射や点滴では、針を刺した部分の腫れ・内出血・かゆみが一時的に出ることがあり、体質によってはアレルギー反応が起こる可能性もあります
- ホワイトニングでは一時的に歯がしみることがあり、セラミックなどの修復治療では歯を削る処置を伴います。見た目を整える治療は、内容ごとの注意点を事前にご説明します
- この記事で扱った口の変化は一般的な傾向であり、実際にどの変化が起きているかは検査をしなければ分かりません。自己判断で対策を選ばず、診察のうえで決めることをおすすめします
- 口の乾きや飲み込みにくさの背景に全身の病気やお薬の影響がある場合、歯科だけでは対応できないことがあります。その際は主治医や他科への相談をご案内します
- 機能の維持を目的とした訓練や指導は、続けることで効果が期待できるものです。短期間で結果を判断せず、定期的な確認とあわせて取り組んでください
おおよその費用
歯ぐきの検査や歯周病の治療、口の機能に関する検査・管理は、歯科医師が必要と判断した場合に保険診療の範囲で受けられ、ご加入の保険の負担割合に応じた額をお支払いいただきます。全身系の自費メニューは、水素吸入療法が1回3,000〜5,000円、ビタミン注射が10,000円、高濃度ビタミンC点滴療法が6,000円(いずれも税抜)です。こうした自費メニューの料金は時期によって変わることがあるため、最新の内容はエイジングケアの親ページでご確認ください。お会計には現金のほか主要ブランドのカードが使えます。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の趣旨をふまえ、歯科のアンチエイジングとは何かを調べている方が、歯科で対応できる範囲と保険・自費の区分、自費メニューの料金と注意点をあらかじめ知ったうえで相談先を考えられるよう記載しています。
※効果や経過には個人差があります。※自費メニューの料金は税抜で表示しています。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。口の中の変化の現れ方や進み方には個人差があり、必要な対応はお口の状態によって異なりますので、気になる変化がある場合は歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。