感染根管治療は治る?
治療後の骨の回復と経過の見方【五反田】
何回か通院して根の中の消毒が終わり、薬を詰めて被せ物も入った。ようやく治療が終わったと思っていたら、「半年後にもう一度レントゲンを撮りましょう」と言われた――。感染根管治療を受けた方からは、「まだ通う必要があるのか」「結局、治ったのかどうかはいつ分かるのか」という質問をよくいただきます。仕事の予定を考えると、終わりの見通しは知っておきたいところです。
この記事では、感染根管治療は治るのかという疑問に、治療を終えたあとの視点からお答えします。根の先の骨がどのように回復していくのか、どの時期に何を確かめるのか、治りが遅いときにどう考えるのかを順に整理しました。治療が必要になる症状のサインは根管治療が必要な症状を解説した記事で、根管治療の流れは根管治療のページでご紹介しています。五反田で、治療後の通院をどう続けるか考えている方の参考になれば幸いです。
根に薬を詰めた日が
治りの始まりになる理由
感染根管治療で歯科医師が行うのは、根の中にすみついた細菌と汚れをできるだけ取り除き、もう一度入り込めないように封じることです。言いかえると、治療は「炎症の原因を断つ」ところまでを担当しています。原因がなくなったあと、根の先で傷んだ組織や失われた骨を元に近づけていくのは、体そのものの回復する力です。
根を封じる処置が回復の前提になる
日本歯科保存学会は、根の治療の仕上げについて「抜髄や感染根管治療を行った歯は、根管内に再び細菌が侵入しないよう生体に無害なゴム状の物質で、根管を隙間なく緊密にふさぐ必要があります(根管充填)。」と説明しています(参照:日本歯科保存学会「歯科保存とは」 https://www.hozon.or.jp/about/ )。根の中が封じられ、その上の土台と被せ物で入口がふさがれてはじめて、根の先の組織が落ち着いて回復できる環境が整います。
レントゲンの「影」は骨が失われた場所
感染根管の歯をレントゲンで撮ると、根の先の周りが黒っぽく写ることがあります。これは、炎症によって骨が溶け、X線が通り抜けやすくなっている場所です。治療後の経過観察では、この黒い部分が骨で埋まって小さくなっていくか、少なくとも広がっていないかを見ていきます。影の大きさは人によって違い、大きいほど回復にも時間がかかる傾向があります。
症状が消える時期と、骨が戻る時期はずれる
噛んだときの痛みや歯ぐきの腫れは、根の中の消毒が進むにつれて、早ければ数日から数週間で落ち着いていきます。一方、骨はゆっくりと作りかえられるため、レントゲンで変化が分かるまでには月単位の時間がかかります。「症状はなくなったのに通院が続く」のは、この二つの時間差を埋めるためです。
治りのペースに関わる条件
同じ感染根管治療を受けても、骨が戻るまでの時間は人によって違います。経過の見通しを立てるときは、次のような条件を考え合わせます。
- 治療前の根の先の影が大きいほど、埋まるまでに時間がかかりやすい
- 根が曲がっている、枝分かれが多いなど、清掃の難しい形の歯は経過を長めに見る
- 糖尿病などの持病や喫煙習慣があると、回復がゆっくりになることがある
- 被せ物が入るまでの期間が長いと、そのあいだに細菌が入り直すおそれがある
これらは「治らない」理由ではなく、「時間がかかるかもしれない」と見込んでおくための材料です。治療を終える時点で、どのくらいの間隔で確かめるかをお伝えしますので、予定を立てる際の参考にしてください。
骨が戻っていく時間と
経過を確かめるタイミング
経過を確かめる間隔は、病変の大きさや歯の位置によって変わりますが、おおまかな流れは共通しています。時期ごとに、何を見て、どんな変化が多いのかを表にまとめました。
時期ごとの確認内容の目安
| 時期 | 確かめること | この時期に多い変化 |
|---|---|---|
| 薬を詰めてから数日 | 確かめること:噛んだときの痛み、腫れの有無 | 変化:一時的に噛むと響くことがあり、徐々に和らぐ |
| 被せ物が入るまで | 確かめること:仮歯や仮のふたの状態、違和感の推移 | 変化:違和感が少しずつ減り、普段どおり噛めるようになる |
| 数か月後 | 確かめること:レントゲンで根の先の影の大きさ | 変化:影の輪郭がはっきりし、小さくなり始めることがある |
| 1年前後 | 確かめること:レントゲン、歯ぐきの状態、噛み心地 | 変化:影が小さくなった・残っている・広がったかを見きわめる |
| その後 | 確かめること:定期検診で被せ物の縁や再発の兆し | 変化:変化がなければ、ほかの歯と同じ間隔の点検に移る |
骨の回復に時間がかかることは、外側から処置した場合も同じです。日本口腔外科学会は、根の先を外科的に処置する歯根端切除術について「なお、手術後は根尖病変が治癒するまで経過を見ます。通常、骨は約6~9か月で修復されます。」と説明しています(参照:日本口腔外科学会「手術、手技に関して」 https://www.jsoms.or.jp/public/disease/setumei_syujyutu/ )。根の中から治療した場合も、変化をレントゲンで見るには月単位で間をあけて確かめるのが一般的で、一度の撮影で結論を出すことはあまりありません。
「治った」と判断するときの3つの手がかり
- 噛んだときの痛みや、押したときの違和感がない
- 歯ぐきに腫れや、膿の出口になるふくらみが見られない
- レントゲンで、根の先の影が小さくなっている、または広がっていない
この3つは一つだけでは判断できず、そろって確かめられることが目安になります。特に3つ目は、時間をおいて撮った画像を比べないと分かりません。治療前や治療直後の画像と同じ角度で撮影し、並べて比べることで、わずかな変化も読み取りやすくなります。
影が残る・治りが遅いときに考えること
影の小さくなり方には個人差があり、大きな病変ほどゆっくり進みます。また、骨以外の組織で治って、影が薄く残ったまま落ち着く場合もあります。そのため「影が残っている=失敗」とは限らず、症状や歯ぐきの状態とあわせて判断します。
一方で、時間がたっても影が広がる、腫れを繰り返すといった場合は、次の手立てを考えます。根の中の治療をやり直す、歯ぐきの側から根の先を処置する、歯を残すのが難しければ抜いて補う、という順に検討するのが一般的です。どれを選ぶかは、ひびの有無や歯の残り方を確かめてから決めます。
経過のあいだに気をつけたいこと
- 仮歯や仮のふたの期間を長引かせず、予定どおり被せ物まで進める
- 治療した歯で、硬い氷やナッツを強く噛み砕くことは控えめにする
- 食いしばりや歯ぎしりの自覚がある場合は、早めに相談する
- 体調を崩したときに同じ歯が重く感じたら、次の予約を待たずに連絡する
経過観察の期間は、治療を受けた歯を「見守る」時間でもあります。被せ物が入ってふだんどおり噛めるようになると、治療した歯のことはつい忘れがちですが、ほんの少しの違和感でも記録しておくと、次の確認の日に役立ちます。スマートフォンのカレンダーに、気づいた日と内容をひと言メモしておくだけでも十分です。前回の確認日から何日目の出来事だったかが分かると、経過の読み取りがより正確になります。
五反田で治療後の
経過観察を続けるには
経過観察の通院は、1回の時間が短く、間隔も数か月あくため、つい予定から抜け落ちてしまいがちです。五反田駅周辺にお勤めの方からは、「次がいつだったか分からなくなった」という声もうかがいます。当院では、治療が終わった時点で、次に何を確かめるのか、それがいつ頃なのかをお伝えしています。
定期検診と組み合わせて負担を減らす
経過を見るためのレントゲン撮影は、歯のクリーニングや定期検診の日にまとめて行うことができます。別々に予約を取るより通院の回数が減り、ほかの歯の状態も同じ日に確かめられます。品川区外にお住まいで勤務先の近くに通われている方も、検診の周期に合わせて予定を立てていただけます。定期検診の頻度や1回の流れは、次の記事で紹介しています。
経過を見せに来るときに教えていただきたいこと
- 前回の来院から、その歯が重く感じた日や腫れた日があったか
- 疲れや寝不足が続いた時期と、症状が出た時期が重なっていたか
- 被せ物が欠けた、引っかかるなど、噛み心地の変化
- ほかの医院で撮影した画像があれば、その写し
五反田の当院での経過確認の体制
- 五反田駅に直結し、昼休みなしで毎日20時30分まで受付しています。退社後の短い時間で経過確認を受けていただけます
- 治療前と同じ条件で撮影したレントゲンを並べ、影の大きさの変化を画面でお見せします
- 必要に応じて歯科用CTで、根の先の骨の状態を立体的に確かめます
- 完全個室で、経過の見通しや、治りが遅い場合の選択肢を落ち着いてご相談いただけます
- 次回の確認時期の目安は、治療を終えた日にお伝えします。ご予約はオンライン・LINEからどうぞ
よくある質問
感染根管治療が終わったのに、まだ通院が必要なのはなぜですか?
治療後のレントゲンで影が残っていると言われました。治っていないということですか?
経過観察の期間中、その歯で普通に食事をしてもかまいませんか?
経過確認の予約を忘れて、1年以上たってしまいました。
治りが悪いと分かった場合、すぐに抜歯になりますか?
まとめ|感染根管治療は治る?
骨の回復を時間をかけて確かめていく
感染根管治療で治るかどうかは、根の中を封じた時点では決まらず、その後に根の先の骨がどう回復していくかで見えてきます。痛みや腫れは比較的早く落ち着く一方、骨の変化をレントゲンで確かめるには月単位の時間がかかり、1年前後まで経過を追うこともあります。影が残る場合や治りが遅い場合も、やり直し・外側からの処置・抜歯といった次の手立てを順に検討できます。
五反田で、治療を終えた歯の経過をきちんと確かめておきたい方は、定期検診とあわせてご相談ください。
治療後の経過を見守るうえでの注意点
注意点
- 治療を終えても、根の形やひびの有無によっては病変が残ったり、数年後に再び現れたりすることがあります
- 骨の回復の早さは、病変の大きさや年齢、持病の有無などによって異なります
- 被せ物の縁にすき間ができると、根の中に細菌が入り直すおそれがあります
- 経過の確認ではレントゲン撮影を行います。妊娠中の方などは事前にお知らせください
- 治りが思わしくない場合は、再治療や外科的な処置、抜歯を検討することがあります
おおよその費用
感染根管治療とその後の経過確認は、病気の治療として行う場合、健康保険が使えるのが一般的です。経過観察の日は、診察とレントゲン撮影が中心になるため、治療中の回に比べると窓口の額は小さくなる傾向がありますが、撮影の種類や同じ日に行う処置によって変わります。保険外の方法を選ぶ場合、自費の根管治療の費用は50,000〜100,000円で、MTAという材料の処置は10,000円です。どちらも税抜の金額で、根管治療のページにも掲載しています。
会計の際は、クレジットカードでのお支払いも可能です。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の求める内容に沿って、感染根管治療を受けた方が、治療後の回復の流れと経過観察の意味、注意点を理解できるよう説明しています。
※骨の回復の早さや治療の経過には個人差があります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。骨の回復のしかたや確認の間隔は、病変の大きさや全身の状態によって一人ずつ異なります。治療後の歯に違和感が続く場合は、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。