初期虫歯を放置するとどうなる?進行のスピードと受診の目安【五反田】
健診で「初期の虫歯があります。急ぎではないので、様子を見ましょう」と言われたまま、気づけば半年、1年が過ぎている。五反田で働く方から、そんなお話をよく伺います。痛くもないし、見た目もほとんど変わらない。だからつい後回しになる。その気持ちはよく分かります。ただ、初期虫歯を放置した場合に何が起きるかは、実は人によってかなり差があり、「あの人は何年も平気だった」という話が自分にも当てはまるとは限りません。
この記事では、初期虫歯が痛みを出さない理由、進行のスピードを左右する条件、進んでしまった場合に治療がどう変わるのかを整理し、忙しい人が「いつ行くか」を決めるための受診の目安をお伝えします。不安をあおるためではなく、放っておいてよい期間を自分で見積もるための材料としてお読みください。
初期虫歯が「痛くない」理由と、
痛みが出るまでに起きていること
痛みのセンサーは、歯の内側にしかない
歯は外側から順に、エナメル質、象牙質、そして神経や血管が通る歯髄という三層でできています。痛みや温度を感じるのは、象牙質の中を走る細い管と、その奥の歯髄です。初期虫歯は一番外側のエナメル質の中で起きている変化なので、センサーのある層にはまだ届いていません。「痛くない」のは虫歯が軽いからというより、痛みを感じる場所まで届いていないだけ、というのが正確なところです。
この構造上、初期虫歯は静かに進みます。象牙質に達して初めて、冷たいものがしみる、甘いものがしみるといった感覚が出始め、さらに歯髄に近づくと何もしなくてもズキズキするようになります。つまり、症状が出た時点で「初期」はとうに過ぎているのです。
進行の途中で治療の中身が変わる
放置した場合に起きることを、段階ではなく「治療がどう変わるか」で見てみます。エナメル質の中にとどまり表面が保たれていれば、削らずに再石灰化を待つ選択肢があります。エナメル質を越えて象牙質に入ると、虫歯の部分を削って詰める処置が基本になります。象牙質の深くまで進み歯髄に感染が及ぶと、歯髄を取り除く処置(いわゆる神経を抜く治療)が必要になり、通院回数も増え、最終的には被せ物になることが多くなります。厚生労働省のe-ヘルスネットも、治療済みの歯にできる虫歯はもともと治療がしてあるためより奥深くに進行することが多く、神経に達する虫歯の原因になると指摘しています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「大人のむし歯の特徴と有病状況」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-003.html )。
| 虫歯の位置 | 自覚できる症状 | 治療の中身(一般的な傾向) | 通院の負担感 |
|---|---|---|---|
| エナメル質の中(初期) | 自覚できる症状:ほぼなし。白濁や薄い着色のみ | 治療の中身(一般的な傾向):削らずに経過観察・フッ化物塗布が候補になる | 通院の負担感:短時間の確認を数か月ごとに |
| 象牙質に達した | 自覚できる症状:冷たいもの・甘いものがしみることがある | 治療の中身(一般的な傾向):虫歯の部分を削り、詰め物で修復する | 通院の負担感:1〜2回程度で完了することが多い |
| 象牙質の深部〜歯髄に近い | 自覚できる症状:しみる時間が長い、噛むと響く | 治療の中身(一般的な傾向):削る量が増え、詰め物より被せ物になることも | 通院の負担感:型取りを含め複数回 |
| 歯髄に感染 | 自覚できる症状:何もしなくても痛む、夜間に痛む | 治療の中身(一般的な傾向):歯髄を取り除く処置と根の中の消毒、被せ物 | 通院の負担感:回数・期間ともに長くなりやすい |
表はあくまで一般的な傾向で、実際の治療は診査のあとに決まります。ただ、下に行くほど「削る量」「通院回数」「歯に残るダメージ」が増える方向にあることは、覚えておいて損はありません。
進行のスピードは人によって違う|
早く進みやすい条件
なぜ「何年で進む」と言い切れないのか
初期虫歯の進行スピードを一律に示すことができないのは、進むか止まるかが「口の中の環境」で決まるからです。虫歯は細菌がつくる酸で歯が溶ける現象ですが、口の中には酸を薄めて中和し、溶けた成分を戻す力も備わっています。その中心が唾液です。e-ヘルスネットは、唾液中の成分が急激な酸性への変化を中和して歯垢のpHが酸性に傾き脱灰するのを抑え、カルシウムやリン酸などのイオンが脱灰された歯質の再石灰化を促進すると説明しています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口の機能」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-001.html )。この「守る力」の強さと、「攻める側」の酸にさらされる時間の長さが人によって違うため、同じ初期虫歯でも数か月で進む人もいれば、何年も変わらない人もいるのです。
早く進みやすい人・進みにくい人
自分がどちら寄りかを見積もる材料として、進行に影響しやすい要因を並べます。当てはまる項目が多いほど、放置できる猶予は短いと考えたほうが安全です。
| 要因 | 早く進みやすい傾向 | 進みにくい傾向 |
|---|---|---|
| 糖分をとる回数 | 早く進みやすい傾向:コーヒーや清涼飲料を一日中少しずつ飲む、間食が多い | 進みにくい傾向:飲食は時間を決め、水やお茶で済ませることが多い |
| 唾液の量 | 早く進みやすい傾向:口が乾きやすい、口呼吸、薬の副作用で唾液が減っている | 進みにくい傾向:十分に分泌され、よく噛んで食べている |
| 清掃の状態 | 早く進みやすい傾向:歯と歯の間や詰め物のふちにプラークが残りがち | 進みにくい傾向:フロスや歯間ブラシを日常的に使っている |
| フッ化物の利用 | 早く進みやすい傾向:使っていない、または磨いた後に何度もすすぐ | 進みにくい傾向:フッ化物入り歯磨き剤を毎日使い、すすぎは少量 |
| 虫歯のできた場所 | 早く進みやすい傾向:詰め物のふち、歯ぐきが下がって露出した根元 | 進みにくい傾向:歯の平らな面で、清掃しやすい場所 |
| 生活リズム | 早く進みやすい傾向:就寝直前の飲食、夜勤や不規則な食事 | 進みにくい傾向:就寝前は飲食を控え、食事時間が一定 |
大人の初期虫歯は「見えない場所」で進みやすい
働き盛りの世代で注意したいのは、初期虫歯が起きる場所そのものです。子どもの頃の虫歯は噛む面の溝にできることが多いのに対し、大人では詰め物や被せ物のふち、歯ぐきが下がって露出した根元にできやすくなります。前述のe-ヘルスネットも、大人のむし歯の特徴として、歯周病で露出した根面にできる根面う蝕と、詰め物の裏側にできる二次う蝕を挙げています。どちらも鏡では見えにくく、自覚症状も出にくいため、「放置している」という自覚すらないまま進むことがあります。過去に治療した歯が多い方ほど、定期的な確認の意味は大きくなります。
五反田で仕事の合間に受診するなら|
「初期のうち」に行く目安
忙しい方に「今すぐ来てください」と言っても、現実には難しいことを承知しています。そこで、放置しない・しすぎないための現実的な目安をお伝えします。
- 初期虫歯を指摘されたら、指定された再確認の時期(多くは3〜6か月後)を予定に入れてしまう。忘れないうちに予約を取るのが一番の対策です
- しみる感覚が出た、白い部分が茶色く変わった、詰め物のふちが黒ずんできた、フロスが引っかかるようになった、のいずれかがあれば「様子見」は終わり。早めに受診してください
- 健診を受けたのが1年以上前で、その間に受診していないなら、症状がなくても一度確認を
- 上の表で「早く進みやすい傾向」に3つ以上当てはまる方は、指定された時期より前倒しでの確認をおすすめします
五反田駅に直結したアトレ五反田の中で診療する当院(アトレ五反田シティデンタルクリニック)は、出勤前・昼休み・退勤後のどの時間帯でも立ち寄れる場所を選んでいます。
- 平日は夜20時30分まで、土日祝も年中無休で診療。予定が読めない方も、空いた日に合わせて予約できます
- 初期虫歯の確認だけなら短時間で終わります。「今日は削らないでほしい」というご希望も遠慮なくお伝えください
- 完全個室の診療室で、レントゲンや口の中の写真を見ながら、今どの位置にあるのか、いつまでに何をするかを具体的にお話しします
- 歯科用CTとマイクロスコープを備え、詰め物のふちや根元など見えにくい場所の変化も確認できます
- オンライン予約・LINE予約に対応。次回の確認時期のリマインドにもご利用ください
五反田で「様子見」のまま止まっている初期虫歯があるなら、まずは今の位置を確かめに来てください。進んでいなければそれで安心できますし、進んでいれば小さいうちに手を打てます。当院の虫歯治療の方針は虫歯治療のページで、定期的な確認については予防歯科のページに、進行して神経の処置が必要になった場合の治療は根管治療のページにまとめています。
よくある質問
初期虫歯はどのくらいの期間で進行しますか?
痛くないなら、痛くなってから行っても同じではないですか?
忙しくて数か月先まで受診できません。それまでにできることはありますか?
詰め物をした歯にも初期虫歯はできますか?
初期虫歯を放置して、最終的にどうなることがありますか?
まとめ|初期虫歯を放置できる期間は、人によって違う
初期虫歯が痛まないのは、痛みを感じる層にまだ届いていないからで、軽いからではありません。放置した場合の進行のスピードは、唾液の守る力と酸にさらされる時間の差で人ごとに大きく変わり、「何年で進む」とは言い切れません。進むほど削る量と通院の負担は増え、詰め物で済んだはずのものが神経の処置や被せ物に変わっていきます。
五反田で忙しく過ごす方ほど、指摘された受診の目安を予定に入れてしまうことが、結果的に一番時間を節約する方法です。「様子を見る」と「放っておく」は違います。様子を見るなら、見る場を確保してください。
治療・経過観察に伴う注意点
注意点
- 本記事の進行段階と治療内容の対応は一般的な傾向であり、実際の診断と治療方針は診査・レントゲンのあとに個別に決まります
- 「様子を見る」と判断した初期虫歯でも、再確認の時期を守れなかった場合、次の受診時には削る治療が必要な状態に進んでいることがあります
- 家庭で行う進行抑制のためのケア(歯磨き剤のフッ化物・食習慣の改善)は受診の代わりにはならず、その効き方は人によって違います
- 詰め物のふちや根元の虫歯は自覚しにくく、レントゲンでも初期には写りにくいことがあるため、定期的な複数回の確認が前提になります
- 痛みが消えたことは、虫歯が止まったことを意味しません。歯髄が反応しなくなった結果として痛みが引く場合があります
おおよその費用
初期虫歯の確認(診査・レントゲン)、経過観察の再診、進行した場合の詰め物・神経の処置・被せ物(いずれも保険適用の材料・方法を選ぶ場合)は、健康保険で受けられます。ご負担はご加入の保険の割合と、その日の検査・処置の内容によって決まります。一般に、初期のうちに確認と予防的な対応で済む場合と、神経の処置と被せ物まで進んだ場合とでは、通院回数の差がそのまま総額の差になります。フッ化物塗布は年齢や状態によって保険で行えるかどうかが変わるため、該当する場合はあらかじめお伝えします。
窓口では現金のほかクレジットカード決済もお使いいただけます。
記載理由
2018年6月1日に施行された医療広告ガイドラインの趣旨をもとに、初期虫歯の経過観察や受診時期を検討される方が見通しを持って判断できるよう、注意事項として記載しました。
※進行の仕方や注意点の現れ方には個人差があります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。初期虫歯の進行の速さや必要な治療は口の中の状態によって異なります。指摘を受けた虫歯がある場合は自己判断で放置せず、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。